Tamori club digest
03年6月17日パンストフェチのニューウェイヴ 秘密クラブ「ゼンタイ」に潜入ゲスト:山田五郎、浅草キッド、プリンス、アリス、くすお、女性会員2名すっかり暖かくなり、パンスト姿の女性(それを通り越している気もするが)もぐっと増えている今日この頃、パンスト愛好家のタモリや山田にとっては喜ばしい状況だ。ただし、いまではパンスト愛好・パンストフェチから進化を遂げた全身タイツ好き、すなわちゼンタイ好きも多くいるらしい。今回は、そんなゼンタイ好きの集まる秘密クラブにお邪魔して、ゼンタイの奥深い世界を探る。ちなみに、ここで言う全身タイツは顔が見えているタイプではなく、まさに全身を覆うタイプ。
まずは愛好者の団体・PFC(パンストフェティッシュクラブ→ぴったりフィットカウンシルと進化)について。隙間なく全身に密着している、すなわちトータルエンクロージャー性や、全身を覆われることによって生ずる異生物感覚(ある種の変身願望が満たされる)、この2つがゼンタイの主な魅力であるらしい。タモリも異生物感覚には共感を覚えるようで、昔脚の綺麗な女性への対抗意識からパンストを履いた経験を披露していた。
ゼンタイは、黎明期は首を長くして顔の丸みをつくるマーシー型ゼンタイが多かったらしいが、いまはピット型ゼンタイが主流であるらしい。非常に滑らかなフォルム、縫い目を外に出さない工夫に山田らも感心。なお、PFCの会員は現在約200名、男女比はおよそ10:1。ただ、純粋なフェティシズムを追求するためジェンダーフリーになっており、男女の別はとくに関係ない模様。
会員たちのプレイも実際に見る。まずは手や頭を擦り合わせていくことから。続いて重なりあう。キスに近いがキスじゃないという微妙な感じでスリスリ。さらに下腹部を撫ぜる。乳首や股間のような場所は基本的にNGでゆったりと撫ぜ回しつつ、最後には大勢入り乱れるとのこと。BGMはエンヤなどのヒーリングミュージックを推奨。勃起はしても射精はいけないということで、「接して漏らさず」の理念があるらしい(笑)。実際にはどんな感じかを体験するために、出演者は腕だけでお互いに触ってみていたが、かなり好評。衣装が最初からゼンタイだった浅草キッドなぞメンバーに呼び込まれ一緒に折り重なって楽しんでいたし、タモリも「屋形船を借り切ってやりたい」と言っていた。
PFCの入会には自らのゼンタイフェチ論を800字程度でメールで送付し、合格することが必要であるらしいが、試験対策というわけでもなかろうけれど過去に送られてきた作文を読んでゼンタイフェチの姿を垣間見た。たとえばタイツを履いた自分の脚が自分のものではないような感覚を覚える人や、ショッカーの戦闘員がやられる姿に感動する人の例を拝見。プリンスによれば会員の多くはマゾの気があるようで、そうした欲求を満たすようなイベントもたまにあるとのこと。
ゼンタイを着たまま生活する女性を捉えたゼンタイビデオを鑑賞したあとは、ゼンタイファッションショー。くすお、アリスが女性に着てほしいゼンタイを紹介する。くすおが選んだのは赤ラメ。ラメの光沢が女性の身体の線を綺麗に表していた。アリスセレクトは豹柄。やはりラインが綺麗に出るほか、フェティッシュバーでの接客にも対応して手にチャックがついている。豹の子はタモリの膝の上に乗ったりなんかして、タモリもすっかり御満悦。
玉袋も新たな芸風を志向してゼンタイを身にまとったが、前が見えないようで、結局山田に遊ばれる程度にしか意味がなかった感じ。
PFCの独特の世界にただただ圧倒されるような回。いいところに目をつけてる。もちろんゼンタイって着たことないけど、ナイロンを擦り合わせる感触ってのは確かに気持ちいいかもしれない。実際、会員は延々誰かをさわさわしてるし。そういう中に放り込むゲストとしては山田五郎・浅草キッドというのはベストに近い布陣だったのでは。できれば女の子がひとりほしかったところだが。PFCに入ろうとは思わないが、わぁすごいなあと感心しきり。こういうちょっと淫靡な知られざる世界(わたしが知らないだけか?)をもっといろいろと取り上げてほしいところ。保存版。B。