イタクカシカムイ―言葉の霊
イランカラプテー貴方の心に触れさせてください
カムイノミー「神に祈る」という意味で、アイヌ民族が、神格であるカムイを天界に帰す儀式
山の猟に入る前、海や川での漁に取りかかる前、また結婚式や葬式など人生の節々や、家を建てた際のアシリチセノミ(新築祝)、地震や津波、洪水などの天災の時など生活の中の様々な場面で行われた。 カムイノミは、イオマンテ(熊の霊送り)のように他のコタン(村・集落)からも人々が大勢集まるような儀式であるアシリチェプノミ、さらに個人的に行う ものまでその規模も様々である。やり方は、ヤナギなどを削ってイナウ(御幣)を作り、火をおこしてイナウでトノト(お神酒)をふりかけながら順々に神々に 願う。最初は、必ず火の神(アペフチカムイ)に祈りを捧げる。 カムイノミ 祝詞
アペウチ カムイ ノミ(阿寒湖コタン)
アペウチカムイ ロロワエカシ ウサラワフチ イレシュカムイ カムイ オレン
(火の神様) (上座に長老) (下座に老婆) (育ての神様) (神々に) (対して)
オリパットラノ ク イタック チキ ピリカノポ ヌワエン コレヤン
(謹み かしこみ) (我等) (もの申し上げます) (よろしう) (お聞き取り)(くださいませ)