えみため
ひふみよいむ
なやここのたり
ふるべ
ゆらゆらと
ふるべ」
神祗伯家秘伝 古神咒」
ト ホ カ ミ エ ミ タ メ
この八言は「五元の神」を拝し “ト”は水、“ホ”は火、“カミ”は木、“エミ”は金、“タメ”を土として、それぞれの働きを称えたものです。また、神道の最大関心事である「罪穢れを祓い清めたてまつる」ことへの秘法として伯家(はっけ)に秘伝として伝えられていました。ト・ホ・カ・ミ・エ・ミ・タ・メ で八音ですが、ト・ホ・カミ・エミ・タメ については五音となりうることが「大祓詞」の「天津祝詞の太祝詞事」に通じ、大祓詞の長い祝詞の秘詞に匹敵するものとされました。
「布瑠の言」
ひふみよいむなやここのたり ふるべ ゆらゆらとふるべ
物部氏の祖神「ニギハヤヒノミコト」が降臨する際に「タカミムスビノミコト」に授けたというのが「布瑠の言」です。この言霊には「十種神宝(とくさのかんたから)」を意味するものが含まれ、言霊の中で神宝を使うことで霊的な秘技を確立します。「旧事本紀」では「死者がよみがえる」とも記されています。
ヒフミの神歌」
ひふみよ いむなや こともちろらね しきる ゆゐつわぬ そをたはくめか うおゑにさりへて のます あせえほれけ
この神歌は天照大神が天の岩戸に隠れましたとき「天鈿女命」が岩戸の前で楽しげに神舞を舞うときに謡われた歌です。清音で謡われるように構成されており、「神霊を慰め万の災いをして幸いに返さずということなし」といわれるもので、宇宙創造の原理を要約したものとの説もあるようです。この神歌は47の音で構成されますが私たちが使用する言葉の基礎たるもので、清音47柱の神が宿る「言霊宇宙」を形成するものとされます。また「ヒフミ神歌」は鎮魂帰神法に使われたり、言霊の訓練にも使われました。
参照